千葉県の安房地域にある「南総なのはな七福神」についてまとめてみました。
2020年に新しく開創された霊場会であり、正直まだ知名度も少ないかもしれませんね。
そこで、今回はなのはな七福神めぐりの寺院はどこなのか?一日で回ることができるのか?など、実際に私が行ってみたことをもとにまとめてみました。
七福神めぐりというとお正月のイメージがあるかもしれませんが、温暖な気候で知られる房総半島の3月下旬は菜の花や桜の花で彩られており、寺院をめぐりながら春爛漫な気分を味わえちゃいますよ。
期間限定なのでぜひお出かけの参考にしてみてくださいね。
南総なのはな七福神とは?
南総なのはな七福神の概要をご紹介します。
南総なのはな七福神めぐりは館山市・南房総市・鴨川市にある真言宗7カ寺をめぐるコースです。
南総なのはな七福神は令和元年房総半島台風からの早い復興、国家安寧、世界平和を願い2020年(令和2年)に開創されました。
ところが、新型コロナウイルスの影響により、2020年に開創されるも翌年からしばらく中止となっていました。
そしてようやく2023年に3年ぶりの実施の運びとなりました。
南総なのはな七福神めぐり
- 開催期間:2023年3月25日(土)~4月2日(日)
- 開催時間:9:00~16:00
- 寺院:長福寺・妙音院・小松寺・能蔵院・真野寺・眞言院・観音寺
- 御朱印:500円
- 問合せ先:0470-46-2590(真野寺)
開催期間中はなのはなストラップというものがあり、各寺院でなのはな七福神特別御朱印を受けると、宝珠を授与されます。
各寺院で宝珠の色が異なり、すべての寺院を回ると7色の虹色のお守りストラップが完成します。
こちらのお守りストラップの売り上げの一部は災害復興支援の義援金として寄付されるそうです。
虹色のストラップ、とっても可愛いですよね♪
そして2023年の七福神めぐりの共通ルールをご紹介!
- 御朱印は基本的に書置き対応となります。
(書き入れもしていますが、葬儀等の法務が優先になりますのでご了承ください)
- 御朱印は一人につき一体となります。
2020年に私が行った際は全ての寺院で書き入れしていただきました。
たまたま法務と重ならずラッキーだったのかもしれません。
ただし、何か所かでは何人かお待ちの方がいたので少し時間はかかりました。
南総なのはな七福神は一日で回れる?
南総なのはな七福神は一日で回れるのか?気になるところではないでしょうか。
南総なのはな七福神は一日で回ることができます!
私は午後から回ったので、結局二日かかってしまいましたが、午前中から1か所目をスタートすれば一日で満願可能ですよ。
おすすめルートはこちら
- 【寿老尊】観音寺~鴨川市~
- 【恵比寿神】眞言院~南房総市~
- 【大黒天】真野寺~南房総市~
- 【布袋尊】能蔵院~南房総市~
- 【毘沙門天】小松寺~南房総市~
- 【弁財天】妙音院~館山市~
- 【福禄寿尊】長福寺~館山市~
上の地図を参考にしてもらうとわかる通り、比較的近場に点在しています。
東京方面からお越しの場合は、
行き:館山道「君津」IC下車、鴨川市の観音寺からスタート
帰り:館山市の長福寺をゴールとし、館山道「冨浦」ICより帰路につく
というルートがベストかと思われます。
南総なのはな七福神をご紹介
こちらでは南総なのはな七福神の各寺院をご紹介します。
【寿老尊】観音寺~鴨川市~
長狭三十三観音霊場9番札所である観音寺。
創建ははっきりわかりませんが、慈覚大師円仁(794~864年)の開基と言われており、一度衰退しますが、永徳年間(1381~1384年)に中興開山されたと言われています。
お寺には「憂国の烈女」と呼ばれた畠山勇子の顕彰碑があります。
2020年に行った際はつるし雛もありました。
(例年3月上旬に観音寺ひなまつりが開催されているようです)
【寿老尊】観音寺
- 所在地:千葉県鴨川市横渚1133
- 電話番号:04-7092-3540
- アクセス方法:館山道「君津」ICより約55分/JR内房線「安房鴨川」駅より徒歩3分
- 駐車場:数台あり
【恵比寿神】眞言院~南房総市~
眞言院の本堂には1996年4月に南房総市指定文化財に指定された地獄絵図があります。
18枚の地獄絵と6枚の天女の絵があり、人が死んだあとどうなるのかを教えてくれる絵だとのことです。
参拝した際はぜひご覧になってくださいね。
創建年は不詳でした。
【恵比寿神】眞言院
- 所在地:千葉県南房総市和田町黒岩767-2
- 電話番号:0470-47-4599
- アクセス方法:JR内房線「南三原」駅からタクシーで約5分
- おすすめルート:観音寺から車で約30分
- 駐車場:数台あり
【大黒天】真野寺~南房総市~
真野寺は725年に開創され、新四国八十八ヶ所霊場の札所です。
行基作と言われる木造千手観音像は覆面を付けている観音様で、日本で一体しかないそうです。
こちらは千葉県指定文化財に指定されていますよ。
地元の方からは「真野の大黒様」と親しまれており、毎月6日に大黒天の縁日として大黒祭が開催されるそうです。
そして真野寺は四季折々に様々な花が咲くことでも有名です。
3月の下旬ですので、ちょうど桜の花が咲いていましたよ♪
【大黒天】真野寺
- 所在地:千葉県南房総市千倉町久保587
- 電話番号:0470-46-2590
- アクセス方法:JR内房線「千倉」駅よりタクシーで約7分
- おすすめルート:眞言院から車で約20分
- 駐車場:普通車約50台
【布袋尊】能蔵院~南房総市~
能蔵院の創建ははっきりわかりませんでしたが、1551年に宗栄法院が再建したと言われています。
別名「東国花の寺」とも呼ばれており、四季を通して美しい花々を楽しむことができます。
また、本堂からは海を眺めることもでき、参拝していて気持ちのいい寺院です。
さらに、能蔵院はペットの健康祈願にもご利益があるとのことで多くの方が参拝に来ているとのことです。
【布袋尊】能蔵院
- 所在地:千葉県南房総市千倉町͡忽戸146
- 電話番号:0470-44-0588
- アクセス方法:JR内房線「千倉」駅より白浜行きバスで15分「能蔵院入口」下車後徒歩5分
- おすすめルート:真野寺から車で約15分
- 駐車場:15台
【毘沙門天】小松寺~南房総市~
南房総のパワースポットの一つである小松寺。
小松寺には県内最古の木彫像である薬師如来立像があります。
また寺宝として国指定重要文化財の十一面観音坐像があります。
小松寺は奥深い山間部に位置しており、原生林の自然が残る古刹として多くの人が参拝しています。
秋の紅葉シーズンには多くの観光客が訪れます。
【毘沙門天】小松寺
- 所在地:千葉県南房総市千倉町
- 電話番号:0470-44-2502
- アクセス方法:JR内房線「千倉」駅よりタクシー約8分
- おすすめルート:能蔵院から車で約15分
- 駐車場:あり
【弁財天】妙音院~館山市~
妙音院は1579年に紀州高野山の直轄別院として開山されました。
山全体に四国霊場を遷した「安房高野山八十八ヶ所霊場」があります。
- 入山料:300円
- 所要時間:1周20分
※本堂内の参拝は無料となっております。
また、妙音院では火渡り・人形供養なども行われます。
さらに、写経体験もできるとか!詳しくは妙音院の公式ホームページをチェックしてみてくださいね。
【弁財天】妙音院
- 所在地:千葉県館山市上真倉1689
- 電話番号:0470-23-8285
- アクセス方法:館山道「冨浦」ICより約20分/JR内房線「館山」駅よりバス「上真倉」下車後徒歩3分
- おすすめルート:小松寺から車で約15分
- 駐車場:25台
【福禄寿尊】長福寺~館山市~
725年に行基が千手観音菩薩像を安置したのが創建とされている長福寺。
現在は「館山観音」として多くの方から親しまれていますよ。
境内には1868年の戊辰戦争時に箱根山崎の戦いで、官軍と戦った農卒兵たちの供養塔「寄子萬霊塔」があります。
【福禄寿】長福寺
- 所在地:千葉県館山市館山
- 電話番号:0470-22-1981
- アクセス方法:館山道「冨浦」ICより約23分/JR内房線「館山」駅より徒歩3分
- おすすめルート:妙音院から車で約5分
- 駐車場:あり
南総なのはな七福神のまとめ
千葉県の南総なのはな七福神についてまとめてみましたが、いかがだったでしょうか。
開創されてまだ日は浅く、しかも3年ぶりの実施となった七福神めぐり。
7か所が比較的近くにあり、一日で参拝することが可能ですが、電車やバスなどの交通機関の本数が少なく車で回るのが良いと思われます。
また3月下旬から4月上旬とあって、道中には菜の花や桜など春を彩る花々が咲いているのも魅力の一つです。
ぜひ7か所参拝し、かわいい菜の花ストラップを完成させてくださいね。